ミスか故意か…汚染水漏れ、誰かが弁を開閉 読売新聞 2月21日(金)21時22分配信
高濃度汚染水が漏れた問題について説明する東電の尾野昌之・原子力立地本部長代理(21日午後、東京都千代田区の東電本店で) 福島第一原子力発電所で高濃度汚染水110トンが貯蔵タンクからあふれた問題で、東京電力は21日、タンクに注水する配管の3個の弁のうち、19日深夜に漏水を見つけた時は閉まっていた弁が、19日の間に2度、何者かによって操作され、約半日にわたり開いていたと発表した。 作業員への聞き取り調査では、誰が弁を操作したのか分かっていない。弁は手動式で、レバーを付けて回さないと開閉できない。東電は、ミスと故意の両面で、弁が操作された経緯を調べている。 東電によると、汚染水があふれた「H6エリア」のタンクの注水用配管には弁が3個ある。漏水が分かった直後の20日午前0時過ぎに撮影した写真では、2個が開き、1個は閉まっていた。3個とも開かないと注水されない構造で、東電は20日、「閉まっていた弁は故障した疑いがある」との見解を示していた。