<礒崎氏>3日参考人招致 「公明も看過できない発言」
◇参院特別委 「法的安定性は関係ない」発言 参院平和安全法制特別委員会は3日、安全保障関連法案について「法的安定性は関係ない」と発言した礒崎陽輔首相補佐官の参考人招致を行う。発言に反発する野党が更迭を要求しているほか、与党内にも不満が高まっており、質疑の行方が注目される。 公明党の荒木清寛参院政審会長は2日のNHKの番組で、礒崎氏の進退について「(特別委での)発言を見極めたい」と述べた上で、「公明も法的安定性は最も重視したので看過できない発言だ」と批判した。自民党の佐藤正久元防衛政務官も同番組で「特別委で説明を果たしてほしい。釈明というより陳謝すると思う」と述べた。 これに対し、民主党の福山哲郎幹事長代理は「法的安定性は一番重要だ。辞任ないし安倍晋三首相が更迭すべきだ。こういう発言を繰り返すのは言語道断で、引き続き追及したい」と辞任を要求。維新の党の小野次郎幹事長代理も「最も厳格でなければいけない軍事力の発動について、補佐官が言うとなると内閣の体質だと思われる。極めて重大だ」と批判した。 共産党の井上哲士参院幹事長も「礒崎氏の発言は彼の確信を述べたものだ。国際情勢により必要最小限度は変わると言っており、歯止めなく海外派兵が広がり憲法違反だ」と述べた。【高橋克哉、村尾哲】毎日新聞 8月2日(日)19時39分配信