採決強行の安保法案、きょう中に衆院通過の方針
戦後の安全保障政策の一大転換となる安全保障関連法案は、きのう衆議院の特別委員会で与党の単独採決により可決しました。与党はきょう中に法案の衆議院通過を図る方針です。 特別委員会では野党の議員が採決反対を訴えるプラカードを掲げて怒号が飛び交う中、与党が単独で採決を強行し、自民・公明の賛成多数で可決しました。 「100時間以上超える議論をしたし、参議院でも同じような時間をとるとなると、今回の採決についてはいろいろな批判もあるかもしれませんが、与党として責任を持って採決させていただいた」(衆院特別委 浜田靖一委員長) 一方、民主党など野党は、今後も徹底抗戦する構えを崩していません。 「いま採決する必然性があったのか、私は全くなかったと思います」(民主党 岡田克也代表) 「ひどい強行採決でしたね。国民の理解が足りないとずっと言ってきましたが、強引に打ち切った強行採決をしてきた」(維新の党 松野頼久代表) 「首相自身も国民の理解を得られていないことは事実だと認めておきながら、採決を強行する。(憲法)9条を蹂躙するだけでなく、国民主権を蹂躙する暴挙だ」(共産党 志位和夫委員長) 法案が委員会で可決されたことを受けて、自民・公明両党はきょう午後の衆議院本会議で採決し、きょう中に衆議院を通過させる方針です。 一方、民主党など野党5党は党首会談を開き、一致して政府案の採決には応じないことを確認。政府与党側の強行ぶりに抗議の意思を示すことにしています。(15日04:03)TBS系(JNN) 7月16日(木)4時49分配信