ネパール地震、1.2メートル隆起=断層4メートルずれか-国土地理院
国土地理院は5日までに、ネパールで起きた大地震により、首都カトマンズの北方から約30キロ東までの範囲で、最大1.2メートル以上隆起したとする解析結果を明らかにした。地下にあるインドプレートとユーラシアプレートの境界の断層が南に4メートル以上滑ったと推定される。 宇宙航空研究開発機構の陸域観測技術衛星「だいち2号」を使い、3日の地表と地震前の4月5日の地表のデータを解析。地表の変動を調べた。 10センチ以上の地殻変動が見られたのはカトマンズ北方の東西160キロ、南北120キロの範囲。南側が隆起し、北側は沈降したとみられる。 地下にある断層の動きは地表の変化量から計算式で推定でき、今回は20~30キロの範囲で4メートル超の逆断層滑りが生じたとみられる。(2015/05/05-15:53)