<南アフリカ>移民排斥…7人死亡、5000人が家失う

 【ヨハネスブルク服部正法】南アフリカで南ア人が他のアフリカ各国からの移民らを集団で襲う「ゼノフォビック(外国人嫌悪)攻撃」が多発し、これまでに7人が死亡、約5000人が家を失い、多くの移民が南アを脱出した。生活に困窮する南ア人貧困層の一部が、移民を不満のはけ口にしている。南ア政府は21日、沈静化のため最大都市ヨハネスブルクのタウンシップ(旧黒人居住区)などに軍を配置、状況は沈静化に向かっているが、自国民が標的とされたマラウイでは南ア系スーパーなどへの不買運動も起きている。  「これを見て」。ヨハネスブルクの避難民キャンプで21日、ダーバン郊外からの避難民のマラウイ人男性、ジェイクさん(22)が携帯電話を記者に差し出した。画面には全身が炎に包まれた男性の静止画像が映る。ジェイクさんの知人のマラウイ人で襲撃者に火をつけられて焼き殺されたのだという。3カ月前に南アに来て縫製工場で働いてきたが、刃物や石を手に襲ってきた暴徒への恐怖は消えず「この国にはいたくない。マラウイに帰る」ときっぱり言った。  「『(外国人は)出て行け』と叫んでいた」とガーナ人女性のファトゥマさん(37)は証言した。ヨハネスブルク郊外の家を襲われ、夫は目を殴られけがをし、売り物の服はすべて奪われたという。  移民攻撃はダーバンから始まった。南アの最大民族でダーバン周辺に多く住むズールー人の伝統的指導者が先月、「外国人には荷物をまとめて国に帰るよう求める」と発言し、反移民感情をあおったとされる。「外国人に職を奪われている」との思いを抱く一部の南ア人がジンバブエやモザンビーク出身の移民を襲った。攻撃は先週、ヨハネスブルクにも拡大した。  ヨハネスブルク中心街から車で10分ほどの地区では、外国人経営の工場などが軒並み襲われていた。インド系住民経営の自動車部品などの工場では、侵入した暴徒によって工場内の車のバッテリーなどが盗まれ、事務所には書類などが散乱していた。隣のウガンダ人男性の修理工場も同様だ。周辺の商店の外壁は焼け焦げ、窓ガラスが割られている。近所のナイジェリア人男性は「夜になると襲撃者たちがやって来て略奪していくんだ」と憤った。  南アはBRICS(新興5カ国)の一角を占める地域大国だが、富裕層と貧困層の経済格差は世界で最悪のレベル。公式の失業率は24%だが実際に職がない人はさらに多い。  一方で、移民は200万~500万人程度いるとみられ、2008年に起きた移民への攻撃では60人以上が死亡した。毎日新聞 4月25日(土)12時24分配信

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