ネパールで地震、758人死亡=M7.8、インドや中国も被害―エベレストで雪崩
【ニューデリー時事】米地質調査所(USGS)によると、ネパール中部で25日午前11時56分(日本時間午後3時11分)ごろ、マグニチュード(M)7.8の強い地震が発生した。ロイター通信によれば、内務省当局者はこれまでに死者が758人に達したと述べた。死者はさらに増える恐れがある。世界最高峰エベレスト(8848メートル)では雪崩が発生。近隣国のインドや中国も含め、倒壊した建物の下敷きになるなどして多数の負傷者が出ている。 震源地は首都カトマンズの北西約80キロ、震源の深さは約15キロ。地元メディアによれば、揺れは30秒から2分間続いた。在ネパール日本大使館には日本人の被害に関する情報は入っておらず、安否の確認を急いでいる。 カトマンズでは、観光名所となっている19世紀に建てられた白い円柱形の塔「ダラハラ」(高さ約62メートル)が倒壊し、10人前後の遺体が運び出された。少なくとも50人ががれきの下に閉じ込められたもよう。幹線道路が破壊されたほか、国際空港も被害を受け、救助活動への影響が懸念されている。 AFP通信などによると、エベレストの雪崩では少なくとも10人が死亡。観光当局者は「犠牲者はさらに増える恐れがある。外国人やシェルパも巻き込まれた可能性がある」と語った。時事通信 4月25日(土)20時29分配信