ロシアに核不使用要求=プーチン氏発言念頭-原田大使
【モスクワ時事】原田親仁駐ロシア大使は15日の記者会見で、ロシアのリャプコフ外務次官と14日にモスクワで軍縮・核不拡散をめぐって会談し、「いかなる場合も核兵器が二度と使われてはならない」と強く求めたことを明らかにした。 プーチン大統領は3月のテレビ特番で、ウクライナ南部クリミア半島に昨年軍事介入した際、核兵器の臨戦態勢に入る用意もあったと発言した。原田大使はこの発言も念頭に、核兵器のない世界に向けて取り組む日本の立場を強調した。 原田大使は会談で、27日にニューヨークで始まる核拡散防止条約(NPT)運用検討会議に向け、日本など非核保有国でつくる「軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)」提出の合意文書案に支持を要請。リャプコフ次官は「検討したい」と応じた。(2015/04/16-06:09)