北朝鮮、核ミサイル能力保持=米本土に発射可能-北方軍司令官
【ワシントン時事】米本土防衛を担う北方軍・北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のゴートニー司令官は7日、国防総省で記者会見し、米情報機関の情報評価として、北朝鮮は既に核兵器を小型化し移動式の大陸間弾道ミサイル級の「KN08」に搭載する能力を有していると述べた。司令官は、発射試験を確認していないものの、KN08は実戦配備済みとみなしていると語った。 米軍高官はこれまでも、北朝鮮の核ミサイル配備の可能性について「無視できない脅威。現実と想定しなければならない」(ヘイニー戦略軍司令官)などと繰り返し警告。一方、韓国国防省は核兵器の小型化にはまだ成功していないとの見解を示している。米軍高官の一連の発言には、北朝鮮の脅威を現実のものと捉え、対処に万全を期しているとアピールする狙いもあるもようだ。 ゴートニー司令官は「核兵器をKN08に搭載し、米本土を狙って発射する能力を北朝鮮は保持しているというのが、われわれの評価だ」と表明。その上で「米国に向かってくれば撃墜できると確信している」と防衛に自信を示した。 ただ、北朝鮮領内の動きを監視する能力を欠いているため、発射前にKN08を探知することは難しいと指摘した。(2015/04/08-07:39)時事ドットコム