「原子力ムラ」記事で名誉毀損=毎日新聞に賠償命令-東京地裁

 使用済み核燃料輸送容器の検査基準について、寄付を受けた業者に有利となるよう学会の審議を主導したとする記事で名誉を毀損(きそん)されたとして、東京工業大の有冨正憲名誉教授が毎日新聞社と記者に600万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決が27日、東京地裁であった。松井英隆裁判長は「業者に有利となるよう基準を取りまとめたとは認められない」と述べ、同社に165万円の支払いを命じた。 松井裁判長は「審議で有冨氏が果たした役割を明確にしないまま、学会関係者からの情報提供に頼った記事だった」と判断。「『原子力ムラ』内部で自分たちに有利な基準をつくり上げていく構図が浮かんだ」との表現について、「公正とは言えない」と指摘した。 問題となったのは、毎日新聞が2012年2月12日付朝刊の1面に掲載した記事。「寄付企業に有利な基準」との見出しで、業者から計1485万円の寄付を受けていた有冨氏が日本原子力学会の審議を主導し、国の規制よりも緩い内容の学会基準がまとめられたと報じた。 毎日新聞社の話 主張が一部認められず遺憾。控訴を検討する。(2015/02/27-19:38)時事ドットコム

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