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「イスラム国」日本人殺害警告=湯川さんら2人か-72時間以内、235億円要求

 【エルサレム時事】過激組織「イスラム国」と称するグループが20日、日本人2人を人質に取り、身代金2億ドル(約235億円)を72時間以内に支払わなければ殺害すると警告するビデオ声明をインターネット上に出した。日本外務省は信ぴょう性を確認している。イスラム国がインターネットに投稿したとされる画像には、湯川遥菜さん(42)、フリージャーナリストの後藤健二さんらしき人物が写っている。 邦人殺害予告を受けて安倍晋三首相は、菅義偉官房長官に対し、事実関係の確認に全力を挙げるとともに、関係国と協力し、人命第一に対応するよう電話で指示。政府は首相官邸の危機管理センターに対策室を設置した。 声明は、安倍首相について「イスラム国から8500キロ離れた場所から、進んで十字軍(反対運動)に参加を約束した」と非難。要求している2億ドルの身代金について、支援金に合わせる形で「1人1億ドル」と主張した。 安倍首相は、17日にカイロで行った演説で、イスラム国対策としてイラクなどに2億ドル程度の支援を行うと表明していた。湯川さんとみられる男性は2014年7月28日にトルコから陸路でシリアに入国し、イスラム国と交戦している反体制武装組織の部隊に同行した。8月12日から14日にかけ、イスラム国がアレッポ近郊で激しい攻撃を仕掛けた際に部隊からはぐれ、拘束されたとみられている。 一方、後藤さんは14年10月、自身のツイッターでシリアで取材中と伝えた後、同月23日を最後にツイッターの更新が途絶えている。(2015/01/20-17:39)時事ドットコム

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