凍土壁、西側のみ運用も=開始目標の3月-福島第1
東京電力福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は15日、増え続ける放射能汚染水対策として、原子炉建屋などに流入する地下水を減らすため準備を進めている凍土遮水壁について、運用開始目標の3月時点で凍結するのは西側だけになるとの見通しを示した。 遮水壁は高濃度汚染水がたまっている1~4号機の原子炉建屋やタービン建屋の周囲の土壌を凍らせ、地下水の流入量を減らすのが目的で、国費が投じられている。 東電は当初、1~4号機を囲む形で冷却液を循環させる凍結管を埋め、3月から周囲全てで凍結を始める方針だった。だが、管を埋める予定の2号機東側のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)で汚染水の抜き取りが難航している。(2015/01/15-21:36)時事ドットコム