テロ捜索で容疑者3人死傷=大規模攻撃の「差し迫った脅威」―ベルギー
【ブリュッセル時事】ベルギー警察当局は15日、同国東部ベルビエで、イスラム過激組織の影響を受けたとみられるテロ関連拠点を捜索し、銃撃戦で容疑者の2人が死亡、1人が負傷した。記者会見した検察当局者は、「大規模なテロ攻撃を実行する差し迫った脅威があった」と明らかにした。容疑者らはシリアから帰国したばかりだった。現時点で、フランスでの連続テロ事件との関連を示す証拠はないという。現場はベルビエ駅近くの住宅街。警察や住民に負傷者はなかった。検察当局は、計画されていた攻撃の標的が「建物や警察関係者」だったと明らかにした。容疑者らは警察の動きを察知すると、軍用の武器などで発砲。警察の特殊部隊も応戦し、銃撃戦は数分間続いた。目撃者は公共放送RTBFに対し、銃撃音と複数の爆発音が聞こえたと語った。ベルギー警察はこの日、ブリュッセルなどでもテロ関連拠点を一斉に捜索し、複数の容疑者を逮捕した。事件を受け、ベルギー当局は警察を含め標的となり得る建物などを対象に、テロ警戒レベルを4段階で上から2番目の「3」に引き上げた。2015年1月16日(金)06:08 時事通信社