放射線量上昇想定で避難=国の原子力防災訓練2日目-石川
北陸電力志賀原発(石川県志賀町)が地震により電源を失い、冷却機能を喪失したとの想定の国の原子力総合防災訓練が3日、前日に引き続いて行われた。放射性物質が放出され、30キロ圏内でも毎時20マイクロシーベルトを超える放射線量が測定されたとして、周辺住民が避難訓練を行った。訓練では、志賀原発から放出された放射性物質が風で東南方向に拡散したと想定。既設や移動式の放射線測定器(モニタリングポスト)の観測で、30キロ圏内で6地点が避難基準の毎時20マイクロシーベルトを超えたと判断し、志賀町や石川県中能登町、富山県氷見市などの一部地域計約4万4000人を対象に、1週間以内に避難するよう指示を出した。石川県内などでは住民380人が避難訓練に参加したほか、放射性物質への汚染がないかどうかを調べるスクリーニング訓練、病院の入院患者らをヘリコプターで搬送する訓練なども行われた。(2014/11/03-19:10)時事ドットコム