再稼働に不安相次ぐ=川内原発、補足説明会-鹿児島
九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働をめぐり、鹿児島県は29日、国の原子力政策や住民の避難計画をテーマにした補足説明会を開いた。住民ら約450人が参加し、「避難計画通りにはいかない」「100%安全でない原発は動かしてはいけない」など不安を訴える意見が相次いだ。県などは原発の半径30キロ圏の住民らを対象に説明会を5回実施。参加者へのアンケートで出た質問などに答えるため、補足説明会を開いた。経済産業省資源エネルギー庁や内閣府、九電の担当者が、国のエネルギー政策や事故時の避難方法と自治体の対応、九電の安全対策などを説明した。住民からは「これで要支援者の避難ができるのか」などの質問が続出。「世界最高水準というが、新規制基準には避難計画が盛り込まれていない」「福島事故が終息しないままの再稼働は間違っている」などの意見には、会場から拍手が起きた。(2014/10/29-22:19)時事ドットコム