再稼働に懸念相次ぐ=川内原発審査で説明会-鹿児島
原子力規制委員会が九州電力川内原発(鹿児島県)の審査書を決定したことを受け、県などは9日夜、同原発がある薩摩川内市で住民説明会を開いた。規制委事務局の原子力規制庁が九電の地震や火山、津波対策などの審査内容を説明。住民からは再稼働に懸念を示す意見や質問が相次いだ。説明会は原発から半径30キロ圏内にある5市町で、15日までに5回開催する。初回は約1000人が参加し、会場はほぼ満席になった。主催者側の伊藤祐一郎知事と岩切秀雄薩摩川内市長も出席した。規制庁の職員が50分程度説明し、住民らは静かに聞き入った。質疑応答では「津波と台風の高潮などが重なった場合の対応はしているのか」などの質問が出たほか、「福島の事故が収束していないのに、再稼働は拙速ではないか」「市は避難計画を再稼働判断の基準に入れてほしい」など、不安や懸念を示す意見が続いた。(2014/10/10-00:06)時事ドットコム