自民、内堀氏に相乗りへ=原発争点化を回避-福島知事選
自民党は9日、任期満了に伴う10月26日投開票の福島県知事選で、同県の内堀雅雄副知事を支援する方針を固めた。内堀氏は近く出馬表明する見通しで、民主党福島県連が既に支援を決めており、自民党は相乗りする形になる。同党の谷es垣es禎es一幹事長、茂es木es敏es充選対委員長は10日に党県連幹部と会い、党本部の方針を伝えることにしている。福島県知事選をめぐっては、自民党県連が8月に元日銀福島支店長の鉢村健氏の擁立を決め、党本部に推薦を申請した。しかし、安倍政権は東京電力福島第1原発事故に見舞われた同県知事選で原発政策が争点化し、7月の滋賀県知事選に続いて連敗することは避けたい考えで、民主党出身で現職の佐藤雄平知事から事実上の後継指名を受けた内堀氏の支援に回る方向で調整していた。内堀氏は政党からの推薦を受けない考えを示していることから、自民党は同氏の意向を尊重して支援の形を取る方向だ。茂木氏は9日、福島県連会長の岩es城es光es英参院議員らと党本部で会い、「早急に党本部の結論を出して県連に伝える」と表明。鉢村氏の推薦には応じない考えも示した。関係者によると、内堀氏は12日にも出馬を表明する見込みで、自民党としては、それまでに鉢村氏が自ら立候補を辞退する形で軟着陸を図る考えだ。茂木氏と県連幹部の会談に先立ち、安es倍es晋es三首相(党総裁)は官邸で谷垣氏と茂木氏から調整状況について報告を受けた。内堀氏支援は「首相の意向」(自民党選対筋)とされ、この場で党の対応を確認したとみられる。(2014/09/09-23:03)時事ドットコム