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国会議員は年収約一八〇〇万円 2014年4月 池上彰の「政治」のキホン Yahooみんなの政治

二〇一二年の四月まで、国会議員に支払われる「歳費」(給与)は月額一二九万四〇〇〇円で、ボーナスにあたる期末手当約五二〇万円も加わるため、年間で約二一〇〇万円でしたが、二〇一二年五月から二年間は年間二七〇万円を削減しています。東日本大震災の復興費用にあてるためです。でも、これだけではないのです。文書・交通費として、毎月一〇〇万円ずつ支払われます。年間で一二〇 〇万円です。これとは別に、議員個人に対してではありませんが、議員が所属している党に、議員一人あたり月六五万円の立法調査費が支払われます。さらに、議員一人につき公設秘書二人と政策秘書一人分の給料が支払われます。これは秘書の経験によって異なるのですが、合計すると二〇〇〇万円程度は支払われます。これだけで、ざっと六〇〇〇万円が税金から支払われています。これ以外にも、議員会館や議員宿舎の維持管理費がかかります。議員宿舎は地方選出の議員が東京で仕事をするために用意されたものです。緊急時にも国会に駆けつけられるように都心の一等地にあるのは当然といえます。ただし、東京に自宅を持つ地方選出の議員もいます。そうした人たちにまで議員宿舎が割り当てられていることに対しては、国民の間に批判的な声が少なくありません。

新幹線や飛行機も無料!?

ほかにも、はっきりとは見えないところで議員に税金が使われています。たとえば、国会と議員宿舎を結ぶ議員専用の無料バス。衆参両院で計二〇〇台の黒塗りの専用車も用意されています。 議員が地元と東京を往復できるよう、新幹線グリーン車が乗り放題の無料パスか、月四往復分の航空券ももらえます。新幹線が走っていなくても、毎週無料で飛行機に乗って地元に帰ることができるわけですね。まだまだあります。国会議員の海外視察にも公費が出ます。年間一人あたり約二〇〇万円までなら議員の負担はないのです。飛行機はファーストクラスが使えます。さらに細かい話をすれば、もっとあります。議員会館の各部屋には内線電話一回線と、外線電話二回線がありますし、東京都内だったら無料でかけ放題。外線電話の基本料金も公費でみてくれるのです。もちろん、議員は国民の代表。しっかり仕事をしてもらわなくてはなりませんから、必要なお金を税金で負担するのは当然のことです。でも、それがはたして無駄遣いされていないのか。せめて、それを知りたいのですが……。

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