別建屋に汚染水移送=福島第1で203トン-東電 時事ドットコム
東京電力は14日、福島第1原発で行われている放射性物質を含む汚染水の処理工程で、対象ではない別の建屋に汚染水が移送されたと発表した。移った汚染水は約203トンで、放射性セシウムは1リットル当たり3700万ベクレル含まれている。東電は「建屋内の水位に変動はなく、外部に漏えいはしていない」と説明。ミスと意図的の両面で原因を調べている。 東電によると、同原発4号機南側にある建屋で10日ごろから、汚染水の移送を行っていたところ、移送先の建屋で水位が低下していることが判明。調査したところ、通常使用していない汚染水の移送ラインで仮設ポンプが稼働しており、別の建屋に汚染水が移されたという。 このため、13日午後5時すぎから仮設ポンプを停止。別の建屋地下に汚染水がたまっていることを確認した。汚染水にはセシウム134が1リットル当たり1000万ベクレル、セシウム137が2700万ベクレル含まれている。 東電は現時点で外部への漏えいはないとして、予定外に移送された汚染水について、元の建屋に戻す作業を行う。(2014/04/14-11:11)